天国か地獄
2012年10月12日から全日本大学バスケットボール選手権大会中国地区予選が行われた。実際には9月から行われており、徳山大学は4勝0敗のまま10月12日を迎えた。徳山大・広島大・倉敷芸術科学大・広島修道大の4校が2つのインカレ出場権を賭けて激突する。
徳山大は初戦の広島修道戦は勝利したものの、次の日の広島大戦に負けてしまったため、広島大がまずインカレ1位通過を決めた。残り1つのイスを賭けて5勝1敗同士並んでいる倉敷芸術科学大学(以下、芸大)との最終戦に臨むことになった。
◯徳大のスターティングメンバー
#98藤原 #35友寄(琢)#33山本#8西山 #28吉福。
第1ピリオド、徳大は吉福のシュートで先取点を奪い、流れを掴む。その後も藤原の3Pシュートなどで良いリズムを作った。一方、芸大も#22赤穂と#30濱高のアウトサイドのシュートで応戦するも、チームファウルが重なり流れをなかなか作れない。徳大は途中、#1佐藤と#88友寄(涼)を投入。その友寄(涼)が得点を重ね、第1ピリオドを19-13で終える。
第2ピリオド。芸大は、中を固めるためゾーンDFで奇襲をかけてきた。徳大はDFに対応しきれず、カウンターをくらってしまう。それでもなんとか#33山本のシュートで点を重ねるが、芸大#30濱高の連続ポイントで追い付かれ、31-30の徳大1点リードで前半を折り返す。
第3ピリオド、徳大はスタートメンバーに戻すが、芸大は#22赤穂の3Pシュートであっさり逆転を許す。芸大はゾーンDFを続ける。徳大は苦しい展開が続きなかなか攻めきれない。42-35というこのゲーム最大の7点リードを許してしまう。流れを変えるためにこのゲーム初めてのTOをとった。徳大はここで佐藤・友寄(涼)・#24郡嶋・#7安里を交代で投入する。この交代が功を奏し、友寄(涼)と郡嶋のアウトサイドからの連続ポイントで反撃を開始した。しかし、芸大も#1松下のカットインからの合わせるプレーなどで、逆転を許さない。そのまま48-44の芸大リードで第3ピリオドを終えた。
最終ピリオド、徳大は友寄(涼)のシュートで口火を切り、その勢いのまま郡嶋の3Pシュートもあたりはじめる。芸大も前半シュートが入っていた#30濱高にボールを集めるが、そのシュートが落ち始める。だがORを拾い得点を重ね、リードを許さない。しばらく均衡したシーソーゲームが続いていたが、徳大は友寄(涼)のターンオーバーから、#22赤穂にダンクシュートを決められ一気に勢いづかれてしまう。流れを切るため徳大はすかさずTOをとる。この時62-56の芸大6点リードで残り2分26秒。
TO後、安里のシュートで1本返すも、すぐに#22赤穂に3Pシュートを決められてしまう。だが郡嶋の3Pで3点を取り返し、差を広げさせない。ここから両チームともDFで粘るが、徳大はファウルが重なりチームファウルで相手にFTを与えてしまう。徳大はここで最後のTOを取る。65-61。残り25.2秒。
芸大#1松下がFTを1本外し、リバウンドからの速攻で徳大が2点返す。66-63。芸大がTO。徳大はボールが入ってすぐにファウルをし、ファウルゲームに持ち込む。ここでも#1松下が一本しか決められない。芸大も激しく前からプレシャーをかけてDFをしてくるが、徳大は上手く切り崩し、佐藤が3Pを決め、67-66の1点差。徳大が前からプレスをかける。芸大は焦りからか、#22赤穂が痛恨のトラベリング。残り5.7秒で徳大ボール。徳大はスクリーンプレイからパスをつないで残り0.9秒。安里のジャンパーでついに逆転する。芸大がすぐにボールを出すもタイムアップ。徳大が劇的勝利を収めた。
中国大会の結果は、優勝は広島大学、準優勝徳山大学、3位倉敷芸術科学大学、4位広島修道大学となり、広島大学と徳山大学がインカレ出場を決めた。
経済学部4年 群嶋 雄介・経済学部4年 中田 祐希)